サトノクラウンがV

6月25日に阪神競馬場で行なわれたGIの宝塚記念は、M.デムーロ鞍上のサトノクラウンが優勝した。1番人気のキタサンブラックが9着と敗れたほかは、人気上位馬が掲示板を占めた。キタサンブラックは、先行集団に付けて直線に向くも、サトノクラウンなど後ろから伸びてくる他馬にあっという間にかわされる状態で見せ場なく終わった。

わかっちゃいるけど

キタサンブラックの敗因について、雨が降った馬場のせいという意見もあるが、過去成績から分かる傾向が1つある。「3連勝しない馬」ということだ。新馬時代を除いて、これまで3回続けて勝利したことがない。春や秋の休み明け初戦を勝ち、次のGIも勝つ。でもその次のGIでは2着や3着に敗れるパターンになっている。過去はその傾向をファンが理解して3戦目に1番人気になっていなかった。しかし今回の宝塚記念では凱旋門賞に挑戦というワードが出ていたこともあり、わかっていたはずなのに期待を込めた1番人気になってしまった。結果は、過去の傾向通りに連勝を逃し、凱旋門賞の挑戦もトーンダウン、秋へ向け休養に入る。

サトノクラウンは、勝ち負けがはっきりしている馬だ。1着か、掲示板に載らないか。不発に終わると来ないが、出れば跳んでくる。安定性に欠け、軸に推しづらい馬といえる。父Marju、母ジョコンダIIの掛け合わせは、海外でも重賞活躍馬を出している。母は他にもディープ、ステイゴールド、ハーツクライ、キンカメと有力種牡馬の繁殖が続いているが、仔の成績は期待ほどには上がっていないようだ。

(2017年6月26日掲載)